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カザフスタンのご紹介【古賀 克之】

2013年5月中旬の約1週間、中央アジアにあるカザフスタン共和国を訪問した。日本人にとっては、名前は聞いたことがあっても馴染みが薄いと思われるため、国の概要と訪問体験を簡単に紹介しておく。

 

 

カザフスタン共和国は、シルクロードの途中、欧州/中国/中東/ロシアの交点に位置し、4つの巨大な市場(経済圏)に接している。国土面積は世界第9位で日本の約7倍。世界最大の内陸国。人口は約1,600万人。豊富な鉱物資源を持つ資源国であるが、大規模農業も盛んらしい。1人あたりGDPは既に10,000ドルを超えている。また、ロシア(人口約1.5億人)とベラルーシとの3カ国で関税同盟を結成し、統一的な経済圏を構成しようとしている。

 

 

今回は福岡からアシアナ航空の福岡<=>仁川<=>アルマトイのフライトで移動して、カザフスタン最大の都市にして旧首都のアルマトイ(Almaty)に数日間滞在した。韓国の航空会社は、仁川国際空港からアスタナやアルマトイへの直行便を豊富に飛ばしているので、福岡からであれば仁川経由が便利である。他のルートとしては、中東のドバイ/アブダビ経由や中国の内陸都市経由などがある。カザフスタンは中東各国との交流も盛んらしく、中東の主要都市とカザフスタンを結ぶ国際便も便数が多いようである。

 

 

日本人の場合、カザフスタンへの入国は比較的容易だが、事前にビザの取得が必要である。カザフスタン共和国大使館が申請用紙や申請手続きをWebで公開している。案内に従って書類を準備し、パスポートと一緒に東京の大使館に郵送したところ、すんなり1週間くらいでビザを取得することができた。送料や写真代などの費用はかかるがビザの発行は無料である。日本人は随分と歓迎されているようだ。

 

 

アルマトイは車道も歩道もとても広く、緑が多い綺麗な街だった(アルマトイの市街地で撮影した写真5枚)。アジアというよりもヨーロッパに近い雰囲気である。様々な民族が混在しているようだが、韓国人も多く住んでいるようだ。韓国との直行便が多いのはこのためだろう。カザフスタンの人達は肉を良く食べるそうで、特に馬肉料理はカザフスタンを訪れる日本人に大好評らしい。

 

 

KFCを2店舗ほど見かけた程度で、世界展開しているファストフードチェーンは(日本やベトナムと比べて)極端に少ない。道路には大型の高級車が多く走っており、バイクは滞在中1台しか見なかった。現地の方が集まる市場(写真)で見た食料品などの物価は日本と同じくらい(肉は安い印象)だったが、ホテルやカフェなどのサービス価格は日本よりも1割から2割くらい高いと感じた。消費市場としては極めて先進国に近い印象である。

 

 

日本を含む東アジアにおいて、鉱物資源を豊富に産出できる国は中国くらいではないだろうか。だとすれば、今回訪問したカザフスタンやオーストラリアなどの資源国との経済的関係の強化は、日本やASEAN各国にとって重要性が高い課題の1つだろう。初めてのカザフスタン訪問は、中央アジアおよび資源国の現状を体感すると同時に、日本や東アジア各国と資源国との経済的な関係について改めて考える良いきっかけになった。これまでに聞いた範囲では、特に省エネ関連や農業(機器)関連の技術や商品を持つ日本の中小事業者の進出が特に期待されているようだ。

 

 

2013年11月には、宇宙飛行士の若田光一さんが、日本人初の船長としてカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)に飛び立つそうだ。きっと2013年の年末には、日本におけるカザフスタンの知名度が少し上がっているだろう。

 

 

古賀 克之/Class K

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