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ベトナム事務所の開設と現地法人設立について【古賀 克之】

2012年11月1日、ベトナムのホーチミンに事務所を開設した。同月中に法人設立(1人有限会社)とライセンス(ITとコンサルティング)の取得を申請し、無事、2013年1月11日には営業を開始することができた。

 

本稿では、ベトナムに進出する動機や現地の様子などを思いつくまま記しておく。

 

福岡県でも既に人口が減少し始め急速に高齢化が進む*ことから、中小企業においても、マーケットとして海外を視野に入れる必要性は高まると考えている。特に福岡は東アジアの主要都市との交通の便が良いので、東アジア各国とのビジネスをとても進めやすい場所である。中小事業者の海外進出については、既に公的機関が様々な、まっとうな支援を提供している。一介のフリーランサーである私としては、どこか好きな国や都市に場所を絞って深く潜り、草の根レベルでの経済交流を創出する方が面白そうである。

 

以前から中国やタイには頻繁に行く機会があったが、2011年春、初めてベトナムのビーチリゾート「ニャチャン(Nha Trang)」を訪れた。その後も2回ニャチャンに滞在してベトナムがすっかり気に入ったので、ホーチミンに会社を設立することにした。2013年は、少なくとも隔月で2週間(すなわち年間の1/4)はホーチミンに滞在する予定である。当面は、日本からIT関連の仕事を請けて売上を確保しつつ、現地でのビジネス展開にも挑戦してノウハウの獲得や人脈の形成に取り組みたい。

 

既に9月以降、多くの方から現地のお知り合いなどをご紹介いただき、現地で起業した日本人経営者、大企業の現地法人トップ、主にIT系の日系ベンチャー企業の経営者やエンジニアなど、ホーチミンで働いている多くの日本人と知り合うことができた。また、WeChat http://www.wechatapp.com/ja/ を通じてベトナム人の若者数名とも仲良くなり、ホーチミンを訪れる度に夕食を共にして親交を深めている。先日は自宅にも招いていただいた。これらの友人との交流は、ビジネスパーソンとの会合とは違った観点でまた刺激的である。

 

まだ市場を観察し始めてから日は浅いが、滞在中に街中を歩けば、ベトナム市民の購買力上昇を実感する出来事や光景に遭遇することが多い。これまでは安価な労働力を確保するための工場進出が多かったようだが、これからはベトナム人の消費者を顧客とする進出、特に飲食店を含む各種サービス業の進出が、今まで以上に活発化するのではないだろうか。また、ホーチミンは地理的にカンボジア、ミャンマー、ラオスなどにもアクセスが良い場所にある。そのため、ホーチミンを拠点として、さらにこれらの地域に進出する日本の事業者も増えるかも知れない。

 

ベトナムは日本に対して好意的な印象を持っている人がとても多い親日の国である**。若干の気温変動や雨期などもあるが、日本人から見れば常夏に近い気候で過ごしやすく、衣類にお金がかからない。美味しい料理や快適なビーチリゾートも楽しむことができる。福岡空港からはVietnam Airlinesの直行便が飛んでおり、往復で約6万円、往路約5.5時間のフライトで手軽にホーチミンに行くことができる***ので、時間と機会があれば是非、ベトナムの現状を体験しに来られてはいかがだろうか。

 

* 国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/ 『日本の都道府県別将来推計人口』(平成19年5月推計)より、福岡県の人口:2010年から2020年の10年間の変化(推計)を以下に抜粋。
全年齢:-3.0%
年少(0〜14歳):-17.1%
生産年齢(15〜64歳):-9.7%
老年(65歳以上):+24.7%

 

** アウンコンサルティング株式会社
アジア10ヶ国の親日度調査【2012年11月発表】
http://www.auncon.co.jp/corporate/2012/110602.html

*** 途中降機で休憩でき、利用しやすい時間帯に飛ぶ台北経由の便もお勧め。

 

参考:ホーチミンシティ(HCMC)の写真(2012年11月撮影)- Flickr Slide Show

 

【古賀克之・ Class K】

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